瀬 川 綜 合 事務所

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予防法務 
 
 予防法務とは、将来において契約の当事者間などで法的な紛争が生じないよう、法律知識や法実務上のノウハウを駆使して事前に法的措置をとること。

 従来における法の救済は、紛争が生じた後に紛争を解決し、損害を回復するという事後救済であった。予防法務の分野では紛争そのものを生じない、又は生じさせにくくすることで損害を未然に防ぐ、又は軽減しようとする。

 近年、弁護士をはじめ各士業界において重要視されている。法的紛争性のある事件については、弁護士の独占業務とされているため、紛争性のない法律事務を職域とする行政書士などにおいて特に注目されている。 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 
 大病をしてから治療をするのではなく、病気を「防ぐ」ために日頃からの生活に気をつけ、定期的に医師の診断を受ける。これは非常に大切なことで、「予防医療」「予防医学」と言われています。介護予防ということも言われています。
 
 紛争が起こってから後悔するのではなく、紛争を「起こさないために」事前に準備をしておく。或いは紛争になった時に備えて証拠を取っておく。これからの時代、「予防法務」がしっかりできるということが大事になります。書面で残しておくということが考えられますが、それが、代書屋と言われた時代からの行政書士の大切な役目です。
 
 法化社会といわれる時代が日本においても訪れ、弁護士が増えている以上訴訟も増えることでしょう。予防法務の相談相手が必要です。それが、行政書士の業務です。
 
行政書士とリスク・マネジメント史
 
 東京都行政書士会の戸口つとむ先生の著書(PHP刊、行政書士になろう)より転記(一部略)させて頂きます。
 『リスクマネジメントとは、今から三十年前にアメリカから渡ってきた経営科学、経営実践の一分野で、二十世紀最後の最高の経営学であると言われています。 
 リスクマネジメントの目的は、リスクをコントロールまたはファイナンシング(保険、財務対策)することによって、企業倒産を防止することにあります。
 それを経営戦略型リスクマネジメントといいます。換言すれば、リスクマネジメントは企業倒産防止の科学的管理ということができます。 
 ところで行政書士は、そもそも何のために書類を作成するのでしょうか。企業に関しての行政書士の書類作成の最終目的は、企業倒産の予防にあると考えられます。
 行政書士は、契約書類、財務書類などの書類作成を通じて、企業倒産を防止する社会的責務を負っているのです。… 
 いってみれば、行政書士は、その明治のはじめから、リスクマネジメントを実践してきているのです。ただ、今までは、リスクマネジメントを意識しないまま行ってきたわけです。…
 「不確実性の時代」と言われてから十数年、現在は「危機の時代」といえると思います。それはすなわち、「リスクマネジメントの時代」なのです。…行政書士は、そのリスクマネジメント時代のコンサルタントなのです。』
 
 
行政書士と予防法務(契約書作成代理)
 
 法的紛争になりそれを事後的に対処するのが、裁判等の臨床法務です。
 
 紛争を回避する為の事前の処置が予防法務といえます。リスクプランニング(予測されるリスクに対処する工夫)等を盛り込んだ契約書を作成・点検し、法的助言をすることが、予防法務業務になります。

 平成14年7月の行政書士法改正により、行政書士は契約書を代理人として作成することが明記され、相談も業務として行えます。街の法律家としての活躍の場が広がったといえるでしょう。